FunGuy Studio
URL:http://www.funguystudio.com/
所在地:フィリピンマニラ市マカティ地区
設立:2007年
社員数:40名
Fun Guy Studioはアメリカのアリゾナ州フェニックスに本社を置き、開発をフィリピンのマニラで行なっている。
主にMMOタイプのFlashゲームやスマートフォンのアプリ開発を行っている企業。
記念すべき第1回のインタビューはFunGuy Studio(ファンガイスタジオ)です。
フィリピンの首都マニラの商業地区の一角にある高層ビルにオフィスを構えておられます。
今回はファンガイスタジオさんの事務所にお邪魔してお話を聞かせていただきました。
本日はファンガイスタジオのデジタルマーケティングマネージャーのメイ・ギャランさんにお話をお伺いします。よろしくお願いします。
ファンガイ:
よろしくお願いします。
モデルプレーン製作会社からソフト開発会社へ
まず、御社の設立に至った経緯を教えていただけますか?
ファンガイ:
はい、Fun Guy Studioは、2007年終わりグラーム・ウォリング氏(Graeme Warring)とダーウィン・タルディオ(Darwin Tardio)によってマニラに設立されました。
その後、時代のニーズに合わせて2008年にActionJetz.comというオンラインバーチャルワールドを立ち上げ、飛行機のモデルなどをゲームのストーリーに添わせて同時にオンラインで販売するビジネスを始めました。
2010年には、ガチャポン用のおもちゃを販売している会社と業務提携し、共同でsquishland.comという仮想世界を立ち上げました。仮想世界に登場するキャラクターや、その世界で使用する通貨やお得な情報などをガチャポンで販売しました。現在、Camp Treehouseや、Financial Villainsといった、仮想世界のサービスを準備中です。
弊社の業務は主に2つに分かれ、1つはソフトウェア開発、もう1つはEコマースやウェブサービスです。ソフトウェア開発では、Flashゲームやソーシャルネットワークソフトの開発と、コミュニティの管理も含めたモバイルゲームの開発を行っています。
もう一つの柱であるEコマースやウェブサービスではサイトのデザインや開発、その他、デジタルマーケティングなどのお手伝いをさせていただいております。
社員の構成はどのようになっていますか?
ファンガイ:
社員は現在40名。開発チームには、2Dや3Dのプログラマーはもちろん、ゲームプロデューサー、デザイナー、2Dや3Dのグラフィックアーティスト、サウンドやビデオの専門家など多様なプロジェクトに対応できる体制を整えています。
オンラインゲームとスマートフォンアプリ
御社のモバイルアプリ開発の取り組みについて教えてください。
ファンガイ:
これまで手掛けてきたMMOの事業に加えてiPhoneやAndroidなどのスマートフォンのアプリの開発にも注力しています。
リリースしたアプリは全部で10本ありますが、契約の都合上残念ですが弊社のサイトに記載されているアプリ以外、アプリ名を開示することはできません。
では、開発にあたって力を入れていることなどはありますか?
ファンガイ:
ファンガイスタジオの名の通り、自由で楽しい雰囲気を大切にしたいので、社内コンペなどを開いて良いアイディアのある人材が開発に参加できる環境を整えるよう努力しています。また、イギリス人のゲームディレクターを起用するなど、インターナショナルなモノづくりが行えるような環境作りを意識しています。
ゲームハイライト
Propeller Dog
https://itunes.apple.com/us/app/propeller-dog/id509130666?mt=8
悪のリス軍団から世界を救うため、プロペラドッグを操作して飛行機を操る横スクロール型ゲーム。
ステージをクリアする通常のゲームと、エンドレスに飛行を続けるサバイバルモードが用意されている。
コインを集めると、パワフルなエンジンやジェット機などにアップグレードが可能だ。
なかには、飛びそうもない変わったアイテムも用意され、ファンガイスタジオのこだわりが感じられる。
対応機種:iPhone, iPod touch, iPad. iOS 4.2以上
価格:$0.99
カテゴリー:Games
アップデート:May 13, 2012
バージョン:1.2
サイズ:35.0 MB
言語: English
クライアントと作り出すゲーム製作の難しさ
ここからは、ゲームデザイナーのピエトロ・ジャムリグさんにも加わっていただいて開発の側面からもお話を伺いました。
まずはピエトロさんが主にどのようなプロジェクトに携わっているかと、その中での役割について教えてくださいますか。
ファンガイ:
わかりました。私は大きく分けて3つのタイプのゲームに携わっています。1つ目は、マイクロマネージメント系のゲームです。
ペットを育てたり、市長になって町を作ったりするようなゲームで、現在先生を育てて学校を作るゲームを製作しています。
2つ目はレーシング系のゲームです。レースを楽しみながらアイテムの購入やコンピュータと対戦を楽しみます。
最後はシューティング系のゲームです。敵を倒しながらサバイバルしていくゲームを製作しています。
主にこの3種類のゲームをゲームデザイナーとしてクライアントと話し合い、クライアントの希望にこたえるよう予算や全体の構想をまとめ、それをチームに伝え、ゲームフローやストーリーのプロットを書面化し、開発がスタートできるところまで落とし込む、プロジェクトの最初の部分に携わっています。
どのような点が一番大変だと感じますか?
ファンガイ:
やはり予算やクライアントの要望にいかに応えるゲームを作りだすか、に尽きますね。面白いだけではなく、そのゲームに込められた作り手の意識や意図などが、ある程度はっきりと、あるいは自然にゲームを楽しんでいる人たちに伝わることを目標に製作を進めています。
そのために、プロジェクトの最後の部分のQA(クオリティアシュアランス)の部分も私の役割です。
私が最初に意図したように出来上がっているかをチェックし、それをクライアントに説明し最終調整を加えたりする業務を行っています。大変なことも多いですが、非常にやりがいを感じています。
アジアのミックスカルチャー
これから、御社はどのような方向に展開していかれますか?
ファンガイ:
フィリピンは日本のアニメなどアジアの影響と、アメリカのコミックなどの影響を受け、両方のカルチャーが同居しています。
私も小さいころから両方のアニメや漫画などを見て育ちました。その特性を生かし、グローバルなマーケットで戦えるアプリを開発していけると考えています。
今後は、弊社の資産であるMMOのゲームプラットフォームを拡大させながら、スマートフォンの開発事業にも注力し、大きな柱として成長させていきたいと考えています。
今日はお時間をいただきありがとうございました。
ファンガイ:
こちらこそありがとうございました。